読書について(「凍える森」)
「凍える森」(アンドレア・M・シェンケル著,集英社文庫)を昨日読み終えました。
冒頭に訳者の意図不明な文書があり,内容的にもおかしかったので,読むのを止めようかと思いましたが,作品自体はかなり面白く読めました。
しかし,構成はもっと緻密に出来たのではないかと思いました。
「凍える森」(アンドレア・M・シェンケル著,集英社文庫)を昨日読み終えました。
冒頭に訳者の意図不明な文書があり,内容的にもおかしかったので,読むのを止めようかと思いましたが,作品自体はかなり面白く読めました。
しかし,構成はもっと緻密に出来たのではないかと思いました。
「芭蕉=二つの顔」(田中善信著,講談社選書メチエ)を昨日読み終えました。
「俗人と俳聖と」を副題とする作品ですが,「野ざらし紀行」に出立した41歳までの俗人時代の芭蕉を主に描いた作品です。
仕事の関係で伊賀上野に行ったことから読んだ作品ですが,俳聖になるまでの芭蕉の実像や伊賀上野に何故頻繁に帰郷していたのか等を知ることができ,大変面白く読めました。
また,文体も,分かり易く,抑制が効いており,良く出来た作品だと思いました。
「戦国時代の終焉」(齋藤慎一著,中公新書)を昨日読み終えました。
「「北条の夢」と秀吉の天下統一」を副題とするように,関東統一を目指した北条家が,豊臣秀吉の天下統一の過程で滅亡する過程を描いた作品です。
これまで全く知らなかった1584年の「沼尻の合戦」等,分かり易く書かれており,大変面白く読めました。
「ブルゴーニュ家」(堀越孝一著,講談社現代新書)を昨日読み終えました。
フランス王家であるヴァロア家の藩塀として,勢力を誇ったブルゴーニュ家を描いた作品です。
リラックスした文調で楽しく読めましたが,当時ヨーロッパの最高の工業地帯であったフランドル地方の重要性等にもっと触れて欲しかったです。
「仏典をよむ」(末木文美士著,新潮社)を昨日読み終えました。
そもそも仏教についての知識が全くないので,全体としてはよく分りませんでした。
しかし,インドの教典の所は大変面白く読めましたし,日本の仏教の特殊性も何となく分かったような気分にはなれました。
「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎001」(東野圭吾選,講談社文庫)を昨日読み終えました。
日本推理作家協会が毎年選んでいる短編ミステリーのうち,1970年・1980年・1990年の3年に発表された分から,選者が8作を選んだアンソロジーです。
初めて読む作家の作品もあり,結構面白く読めました。
中でも,一番良いと思ったのは,やっぱりというか,松本清張の作品でした。
「シンメトリー」(誉田哲也著,光文社)を昨日読み終えました。
姫川警部補シリーズの一冊で,本作品は短編集です。
さすがに長編と違い,加害者側の話が物足りませんでした。
しかし,シリーズ物にしては,べったりした馴れ合い的なところが無く,すっきり読めて楽しかったです。
「零式艦上戦闘機」(清水政彦著,新潮選書)を昨日読み終えました。
ゼロ戦等の戦闘機の構造や当時の問題点について,コンパクトにまとめられており,また,後半の具体的な戦況分析等は,大変面白く読めました。
しかし,著者が弁護士だからかは分かりませんが,本作は,弁護士が裁判所に出す書面のようで,言えることはとりあえず言っておく的な記載が多く,一冊の本としては,検討すべき課題がかなりあると思いました。
「日本陸軍と中国」(戸部良一著,講談社選書メチエ)を昨日読み終えました。
旧帝国陸軍の「支那屋」(本書では「支那通」)の人達,特に佐々木到一の軌跡をたどり,日本の失敗を描いた作品です。
CIAが旧ソ連の分析に失敗したように,日本も失敗した過程が描かれ,大変面白かったです。
ただ,佐々木到一自身の魅力が余り感じられず,残念でした。
「函館水上警察」(高城高著,東京創元社)を最近読み終えました。
明治時代の函館を舞台にした連作集と,同時期の函館を公務出張した森鴎外を主人公にした中編からなる作品です。
ミステリーとしては,完成度は高くないと思いましたが,風俗小説としては結構楽しく読めました。
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