読書について(「シャドウ・ダイバー」)
「シャドウ・ダイバー(上・下)」(ロバート・カーソン著,ハヤカワ文庫)を昨日読み終えました。
深海に取り憑かれた人たちについて,生と死・名声と失望等ありふれたテーマながら,冗長とならない程度に丹念に書かれており,非常によく出来た作品だと思いました。
また,後半に登場するUボート乗組員たちのくだりも,違和感が無く読め,鎮魂歌として印象深かったです。
「シャドウ・ダイバー(上・下)」(ロバート・カーソン著,ハヤカワ文庫)を昨日読み終えました。
深海に取り憑かれた人たちについて,生と死・名声と失望等ありふれたテーマながら,冗長とならない程度に丹念に書かれており,非常によく出来た作品だと思いました。
また,後半に登場するUボート乗組員たちのくだりも,違和感が無く読め,鎮魂歌として印象深かったです。
「「漢奸」と英雄の満州」(渋谷由里著,講談社選書メチエ)を最近読み終えました。
満州国に関与した5人の中国人とその子どもを対象にしていますが,親に比べて子どものデータはほとんど無く,構成自体にかなり無理があると感じました。
また,理念的というか演繹的な記述が多く,歴史書としては,編集者の力不足のせいかもしれませんが,完成度は低いと感じました。
しかし,張作霖や王永江等については,著者の研究の蓄積に基づく記述だと感じられ,大変面白く読めました。
「死の開幕」(ジェフリー・ディーヴァー著,講談社文庫)を昨日読み終えました。
著者はベストセラー作家ですが,人物造形が平板な感じがして,私はあまり好きではありません。
本書も,初期の作品であり,20年ほど前のアメリカを舞台にしているとはいえ,現在なら勿論,当時でも核心的なプロットが成り立ち得ないと感じられ,楽しめませんでした。
「ジャガイモのきた道」(山本紀夫著,岩波新書)を昨日読み終えました。
書名,それから「-文明・飢饉・戦争」という副題から想像されるような内容ではありませんでした。
今年が「国際ポテト年」なので,類書と同様に,いわゆるきわもの企画本的な要素を感じ,感心しませんでした。
しかし,著者がフィールドワークを行ったペルーやネパールについての記述は大変面白く読めました。
「ストリップ」(ブライアン・フリーマン著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を昨日読み終えました。
「インモラル」からのシリーズ物ですが,本作では,準主人公であるクレアの造形が不十分だと思い,あまり楽しめませんでした。
しかし,「人間ジョーズ」タイプの作品ながらも,殺人犯やクレアの父親のボニの造形は優れていると思いました。
今後は,舞台がミネソタに戻るようですが,ラスベガスを離れて残念ですが,それはそれで楽しみです。
「「決戦」の世界史」(ジェフリー・リーガン著,原書房)を昨日読み終えました。
監修者のまえがきから始まっており,この手の構成の場合には駄本が多いので,読み始めるのに不安を感じました。
しかしながら,50の戦闘がバランス良く選ばれており,そして,著者の意図どおり各戦闘が当時の情勢に大きな影響を与えていたことが分かり,大変面白く読めました。
ただし,地図が十分に無い点及びヨーロッパ,特にイギリス,中心な感じがして残念でした。
また,訳文がこなれていないところが少なくなく読み辛かったです。
「日本の百名城」(八幡和博著,ベスト新書)を昨日読み終えました。
各城毎のキャッチと文書の内容が一致していないことがあり残念でした。
しかしながら,「失われた景観と旅の楽しみ」という副題どおりの視点が一貫して感じられ,リラックスして楽しく読めました。
「チャンドラー短編集3 レイディ・イン・ザ・レイク」(レイモンド・チャンドラー著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を昨日読み終えました。
長編「湖中の女」の元となった作品が表題作となっていますが,さすがに表題作は良くできていると思いました。
他の「赤い風」等は,冗長な感じがして,余り楽しめませんでした。
「チャンドラー短編集2 トライ・ザ・ガール」(レイモンド・チャンドラー著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を昨日読み終えました。
再読した作品が多かったですが,私は映画「さらば愛しき女よ」(マーロウ役はロバート・ミッチャム,ヒロイン役はシャーロット・ランプリング)が大好きなので,「さらば愛しき女よ」の原作である表題作の「トライ・ザ・ガール」等はかなり楽しんで読めました。
もっとも,長編「さらば愛しき女よ」とは違い,「トライ・ザ・ガール」等は露骨なファンム・ファタール(運命の女)が登場しない作品であり,その意味でチャンドラーらしい作品だと思いました。
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