読書について(「興亡の世界史09 モンゴル帝国と長いその後」)
「興亡の世界史09 モンゴル帝国と長いその後」(杉山正明著,講談社)を昨日読み終えました。
従来の歴史学に対する批判や定説の否定等が随所に織り込まれ,素人の私には理解できない部分もありました。
しかし,きちんとテクスト評価をした上で,モンゴル帝国の歴史的影響を記述しており,大変興味深くかつ楽しく読めました。
「興亡の世界史09 モンゴル帝国と長いその後」(杉山正明著,講談社)を昨日読み終えました。
従来の歴史学に対する批判や定説の否定等が随所に織り込まれ,素人の私には理解できない部分もありました。
しかし,きちんとテクスト評価をした上で,モンゴル帝国の歴史的影響を記述しており,大変興味深くかつ楽しく読めました。
「再起」(ディック・フランシス著,早川書房)を昨日読み終えました。
私は,ディック・フランシスは余り好きではなく,これまでに読んだことがあるのは4・5冊ですが,①複雑なプロットは採用しない,②人物造形もシンプル,③スリラー的要素を比較的多く取り入れる等が特徴だと思っています。
本作も,①~③にあてはまり,まあ楽しく読めました。嫌みのないところが良いところかなと思いました。
「幕末の大奥」(畑尚子著,岩波新書)を最近読み終えました。
副題を「天璋院と薩摩藩」としているとおり,大河ドラマの便乗本ではあると思います。
しかし,最近読んだ類書とは異なり,資料をきちんとチェックし,大奥全体の構造や歴史について丁寧に記述されており,安心して楽しく読めました。
私は,権威主義は嫌いですが,さすがに岩波新書は違うなと思いました。
「軍需物資から見た戦国合戦」(盛本昌広著,洋泉社新書)を昨日読み終えました。
長く最重要物資であった木材資源について,丁寧に記述されており,勉強になりました。
また,植林にていても記述されており,目配りの出来た構成になっていると思いました。
しかし,①木材資源の活用方法としては,個々の戦闘はともかく,戦国時代といってもその間に推移していると思えるのに記述がない点,②木材以外にも軍需物資はあるはずなのに,記述されていない点等,本書の題名からすると,不十分な内容だと思いました。
「勘定奉行 荻原重秀の生涯」(村井淳志著,集英社新書)を昨日読み終えました。
資料に丹念に当たり,一般的に否定的人物の業績を明らかにしており,大変面白かったです。
また,文書も読みやすく,構成もしっかりしていると思いました。
しかし,①経済学の認識がちょっと違うんじゃないかと思えた点,②勘定奉行である以上幕府のする大規模事業には全て関与せざる得ないのだから,どこまでが荻原重秀の業績といえるか疑問である点等は,違和感を感じ楽しめませんでした。
「正義の裁き(上・下)」(フェイ・ケラーマン著,創元推理文庫)を昨日読み終えました。
デッカー・リナ夫妻シリーズの一作です。
さすがにプロットは巧みで,シリーズとして新たに続いていける結末となっており,感心しました。
しかし,①リナがほとんど活躍しない点,②本作だけの主人公カップルの設定が整理されていない点,③犯人等のエピソードが唐突な感じがすること等,難点が多い作品だと思いました。
「天璋院篤姫と和宮」(鈴木由紀子著,幻冬舎新書)を最近読み終えました。
江戸時代中盤以降の薩摩藩の藩主の承継については,分かり易く書かれており,複数の政変を理解できた思いを持てました。
しかし,本書だけでなく他にも多いですが,朝のテレビドラマ的な浅はかな人間ドラマに終始している感じがして,大河ドラマの便乗本という枠組みを超えているとは思えませんでした。
「西南戦争」(小川原正道著,中公新書)を最近読み終えました。
戦争の推移を記述する箇所で地図が少ないこと等は欠点だと思います。
しかし,丁寧に資料にあたっていることが感じられましたし,西南戦争後の西郷隆盛に対する記述も面白く,安心して楽しく読めました。
「ロング・グッドバイ」(レイモンド・チャンドラー著,村上春樹訳,早川書房)を昨日読み終えました。
随分話題になった村上春樹訳をやっと読みましたが,非常によみやかったです。
私は,高校生か大学生の時に,清水俊二訳の「長いお別れ」を読みましたが,細部は忘れており,比較は出来ません。
ただ,読後感は,今回も共通で,テリー・レノックスの空虚さとリンダ・ローリングの魅力が印象に残りました。
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