読書について(「太平洋戦争のif[イフ]」)
「太平洋戦争のif[イフ]」(秦郁彦編,中公文庫)を昨日読みました。
太平洋戦争において,史実とは異なった選択をした場合,どうなっていたかについて,数名の識者が,いくつかの戦闘について記した作品です。
ハワイ作戦・ミッドウェー作戦については海大方式による図上演習の結果も含まれており,大変面白く読めました。
特に,関特演から日ソ開戦になった場合の記述は,興味深く読めました。
「太平洋戦争のif[イフ]」(秦郁彦編,中公文庫)を昨日読みました。
太平洋戦争において,史実とは異なった選択をした場合,どうなっていたかについて,数名の識者が,いくつかの戦闘について記した作品です。
ハワイ作戦・ミッドウェー作戦については海大方式による図上演習の結果も含まれており,大変面白く読めました。
特に,関特演から日ソ開戦になった場合の記述は,興味深く読めました。
「音楽で人は輝く」(樋口裕一著,集英社新書)を昨日読みました。
シューマンで終わる前期ロマン派以降の後期ロマン派を,音楽それ自体を目的とするブラームス派と,音楽により意志を表現しようとしたワーグナー派に分けて,それぞれの系譜の主要音楽家について述べた作品です。
ひとつの視点として大変有意義だと思え,クラシックは余り聴きませんが,大変面白く読めました。
また,音楽家毎にポイントが記してあったり,最後には代表作について解説がされている等,当否はともかく,様々な工夫がされている作品で,退屈しなかったです。
「電力と国家」(佐高信著,集英社新書)を昨日読みました。
電力の鬼と言われた故松永安左エ門とその後継者となった故木川田一隆等を主人公にして,日本の電力業界と国家との関わり合いを述べた作品です。
「官吏は人間のクズである」と言い放った,松永安左エ門についての話は大変興味深く読め,確かに偉人だと思いました。
また,国家の私益からも,企業の私益からも,解放された電力問題への取り組みが必要等の筆者の指摘は,そのとおりだと思いました。
「ユリゴコロ」(沼田まほかる著,双葉社)を昨日読みました。
現代の家族を巡る,ベストラーとなっているミステリーです。
読みやすい文書で,スムーズに読めました。
しかし,当初から手記を狂言回しに使う方法は優れているとは思えませんでしたし,家族の身の処し方はとても現代の話とは思えない等,箱庭的な完成度はそれなりに高いのかもしれませんが,良くできた作品だとは思いませんでした。
「怒れ!憤れ!」(ステファン・エセル著,日経BP社)を昨日読みました。
1917年ドイツ生まれの,ユダヤ系フランス外交官によるパンフレット?です。
原文では,おそらくごく短い作品だと思いますが,日本語版は何とか100頁を越える作品にしています。
「創造は抵抗であり、抵抗は創造である。」を掉尾の言葉とするとおり,不正義に対しては断固として怒り,憤るという著者の姿勢は,生きている限りは,見習わなければならないと思いました。
「連合艦隊・戦艦12隻を探偵する」(半藤一利・秦郁彦・戸高一成著,PHP研究所)を昨日読みました。
太平洋戦争を闘った旧海軍の戦艦「金剛」・「比叡」・「榛名」・「霧島」・「扶桑」・「山城」・「伊勢」・「日向」・「長門」・「陸奥」・「大和」・「武蔵」12隻に関する,鼎談集です。
貧しい国力の中,膨大な国費を営々と投入し,建造・改修・維持しながら,大官僚組織であった旧海軍の無策と惰弱のため,さしたる戦果をあげることなく,多数の戦死者を伴い沈没等した各艦について,3人の識者がそれぞれの感慨を込めて素直に語っており,大変面白く読め,かつ,色々と考えることができました。
「保元・平治の乱を読みなおす」(元木泰雄著,日本放送出版協会)を昨日読みました。
従来,武士の世になる契機として捉えられている保元・平治の乱について,その実態をリアリズムに則り記した作品です。
王家・摂関家の嫡流争いとしての保元の乱,院近臣家間の主導権争いとしての平治の乱というとらえ方をはじめ,これまでボーっとしたイメージしかなかった事実について,良く理解でき,極めて面白く読め,かつ,勉強になりました。
「弱い日本の強い円」(佐々木融著,日経プレミアシリーズ)を昨日読みました。
ドル安円高が続く為替市場について,実務家が初歩から解説した作品です。
編集者の責任かもしれませんが,構成が良くないと思われ,読むのに時間がかかりました。
しかし,新書として内容は十二分であり,また,私のような門外漢でも,何となく現在の為替の状態が分かったような気持ちを持て,楽しく非常に勉強になりました。
「日本人はどんな大地震を経験してきたのか」(寒川旭著,平凡社新書)を昨日読みました。
地震考古学の著者による,日本で発生してきた地震の歴史とそのメカニズムについて書かれた作品です。
図面と文書の関連が良く分からない等不満な部分はありました。
しかし,「海溝型巨大地震」と「活断層地震」とに分けて説明する等分かり易くする工夫はなされており,また,いわゆる三連動地震の現実性が高いことも良く分かり,「地震考古学入門」(副題)として,大変面白くかつ勉強になりました。
「源義経」(元木泰雄著,吉川弘文館)を昨日読みました。
日本史上著名な英雄の評伝です。
平泉についての記載が少ないのは不満に感じましたが,源義経の栄光と没落を,リアリズムの観点から,著者らしくしっかり描いており,大変面白く読めました。
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